勤労者予防医療センターの実施する各種指導における事例 独立行政法人 労働者健康福祉機構

運 動 指 導

夫婦で取り組んだことにより減量に成功した事例
効果的な運動指導例
  相談者:62歳 男性
キーワード:パートナー、食事制限、運動習慣獲得
具体的内容
   体重は20歳のころは55kgだったが、30歳を過ぎてから増え始め、禁煙後に10kg増加している。学生時代は野球やバスケットボールをし、仕事についてからは野球もしていたが、現在のところは特に運動習慣はない。仕事での歩行量も少なくはないが、速度・時間ともに体重増加防止にはつながっていない。以前に自宅周辺のウォーキングと腹筋運動などを2ヶ月ほど行ったが続かなかった。飲酒、喫煙はない。食事は規則正しく食べる。週に数回外食、ラーメンや中華料理が好き。間食に和菓子や菓子パン、果物を多く摂取する。1日の摂取カロリーは2000kcal程度。
 脂肪肝の改善と減量、筋力アップを目標に当センターの利用開始。同時に妻(49歳:BMI 30kg/m2)も肥満解消を目的に利用開始となった。
 当初の身長156.4p、体重73.5kg、BMI30kg/m2、腹囲97cm、体脂肪率 35.1%の肥満であった。
 運動は当センターを週3〜4回利用し、自転車エルゴメーター、トレッドミル歩行などの有酸素運動を優先的に実施し、食事制限による筋肉量減少を防止するために上下肢の筋力トレーニングを行った。運動の時間は休憩含んで90分前後となった。消費カロリーは約350Kcalであった。自宅では軽い筋力トレーニングや夕食後に夫婦でのウォーキングをはじめ、ほぼ毎日運動の習慣が定着した。
 食事については間食をほとんどやめ、野菜不足を改善、漬物が多く塩分摂取過剰だったのを改善し、1日の摂取カロリーを1500〜1600kcalにコントロールした。
 その結果、9ヶ月で体重は73.5kgから62.4kgに減り、体脂肪率は35.1%から28.5%まで減少、腹囲は97cmから87cmへと減量に成功した。血圧も138/76から116/67に低下した。同時期に妻も13kgの減量に成功した。
 開始当初から妻の体重減少が先行し順調だったため、それに刺激されたり、励まされたりしながら運動と食事制限を長期継続することに成功し夫婦とも改善が見られた。パートナーがいることにより相乗効果がみられた事例である。
開始時 9ヵ月後
血糖値 108 106
総コレステロール 252 210
HDLコレステロール 48 48
LDL 186.6 145.2
中性脂肪 87 84
尿酸 6.5 5.5
GOT 31 17
GPT 54 22
γGTP 28 20
体重 73.5 62.4
体脂肪率 35.1 28.5
腹囲 97 87
内臓脂肪断面積 159.8 103.1
最高血圧 138 116
最低血圧 76 67

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