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慢性期の臨床症状(主徴期から後期)
私共はおよそ34年前の昭和39年に三池と昭和40年には山野と大きな炭鉱坑内災害事故の被災者を経験しました。この中で特に中等度から重篤な方々24人の意識障害から後期の臨床症状について述べます。
これらの24人方々のは 全て男性で、受傷時の平均年齢は35才、意識障害の持続時間は平均10日間です。比較的重い方々を中心にここではお話ししてみます。
この表はこの上記炭坑被災者で大学に入院した方々20人の急性期3ヶ月間の経過を示します。

黒は昏睡、青は傾眠、譫妄、黄色は無言無動の失外套症候群の状態、赤は興奮幻覚状態、緑は失行、失認の大脳症状が前景に出た時期を示します。紫は見当識障害と記憶障害のみを示す健忘症候群の時期です。完全間歇型が2例見られました。昏睡時間とその後の経過とは関係がない事に注目して下さい。軽い傾眠を含めた意識障害全体の時間と後遺症とは強い関係が見られました。
神経心理学的には以下の31項目が時期を追ってチェックされ評価され、それを症状度としました。
1)ジャルゴン失語 2)反響言語 3)言語了解障害 4)語健忘 5)読字障害
6)書字障害 7)筆算障害 8)観念行為障害 9)観念運動障害
10)肢節運動障害(失立、失歩)11)構成行為障害 12)オートトポキネジスの障害
13)着衣障害 14)視覚知覚障害(脳性弱視、変形視など)15)視覚性物体認知障害
16)図形認知障害 17)状況図認知障害 18)錯綜図認知の障害 19)相貌認知障害
20)色彩認知障害 21)視覚空間認知障害 22)視覚定位障害 23)視覚性注意障害
24)視覚計数障害 25)地誌的失見当 25)地誌的記憶障害 27)時計時間認知障害
28)触覚認知障害(一次性、二次性) 29)身体部位認知障害 30)手指認知障害
31)左右障害
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