独立行政法人 労働者福祉機構
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第一部

第一部 要約
I はじめに
 頻度
 物理化学的性質
 中毒発生の機序
 病態生理
II 臨床症状
 急性期の臨床症状(初期、主徴期)
  慢性期の臨床症状(主徴期から後期)
  意識障害の持続時間と後遺症の関係
 臨床症状による経過の違い
 後期(Bumke u. Krapf)の臨床症状
  遷延初期 通過症候群:失見当識健忘症候群
  遷延後期 後遺症の頻度

第二部

第二部 要約
III 遷延後期(後遺症):大脳皮質・神経心理症状
 先行失認の臨床類型:象徴型と視覚型
 実際の症例提示
 (1)象徴型
 (2)視覚型
 (3)重症び漫性型

第三部

第三部 要約
IV 経過
 初期から10年以後20年間まで
 長期経過10から30年後まで
V まとめ

物理化学的性質

 COは物理化学的には御承知のように空気より軽く、無色、無味、無臭、無刺激性で常温では気体で、その存在は容易には気づかれませんので、危険を予知できません。誰でもうっかりしてしまう恐いガスと言わざるをえません。しかも日常生活では極めて身近く存在します。例えばガレージの中でアイドリングしている自動車の排気ガス(1ー2%)による不注意事故が後を絶たないのです。
 診療がすんで、寒い冬に一杯飲んで車で帰ってきて、ガレージの中で、そのままシートを倒して暖をとりながら、一寸のつもりで眠ってしまった山口県のお医者さんは朝までそのまま覚めず意識障害で発見されました。後で無言無動の重篤なCO中毒になりました。


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